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03月31日 月  雑想

 映画『靖国』上映中止。――まあ左やら右やら言論の自由やらはちょっとこっちに置いといて、この国の『民度』はこの程度のものなのだから、やっぱり他国の悪口言えた義理ではないですね。
 ところで、ずいぶん昔に読んだ竹中労さんの『鞍馬天狗のおじさんは』(副題・聞書アラカン一代)を図書館で借りて再読し、嵐寛寿郎さんのアッパレな人生にあらためて感服するとともに、戦時中の大陸慰問のくだりで、関東軍のフヤけた実態に思わず脱力したり。
 まあ今後他国に進出(?)することもなかろうとは思われますが、もしやったら案外おんなし程度の恥をふりまきそうな気もするので、やっぱしまだまだ平和憲法に引き籠もるのが吉かも。

 BS2の石森章太郎先生特集の、サイボーグ009編の録画を観ていて、少年時代の狸が大泣きした『地下帝国ヨミ編』最終回に関し、島本和彦先生がちょっと触れただけだったのが残念。アニメ化作品主体の番組とはいえ、『天使編』の唐突な中断(結局未完)などに関しては、ずいぶんつっこんで採り上げているのである。
 ちなみに『天使編』の中断に関しては、司会者の方が、巷で言われる「石森先生の脳内構想が広がりすぎて収拾がつかなくなったから」説にオトそうとしたところ、島本先生が「いや、それもあろうが、現実的には読者の反応が悪くて打ち切られたのだ」と喝破されたのは痛快だった。石森信奉者であると共に、商業誌に連載を持つ漫画家としては、当然の意見である。そして、そうした無念の打ち切りを防ぐために、「ちゃんと(連載中にファンレターなり読者アンケートなりで)応援しろ!! 単行本を買え!!」――なんか現役漫画家の血の叫びでしたね、あれは。
 買ってもらう本もないアマチュア・ネット作家にしたって、読者からの感想という応援がなければ、なかなか長編はシンドイですもんね。特に大構想のSFや伝奇は。


03月28日 金  もののあはれ

 イってしまった若者による無差別殺人、これ以上流行らないことを祈るのみ。まあ昨今のハヤリモノを瞥見する限り、本来恥ずべき己のしょーもない視野狭窄を、社会的に高らかに歌い上げてもかまわないんじゃないかと錯覚してしまう傾向は、今後も続くものと覚悟せねばならないが、殺されるほうがあまりに無惨だ。それにしても、悩める(?)若き加害者たちに欠落していると思われる『もののあはれ』という感覚は、いつごろから、この国の表舞台から閑却されてしまったか。一見それを謳っているつもりらしいモノたちも、その視線はみごとに己かせいぜい肉親知人を凝視するばかりで、社会や生命そのものを広義にとらえようなどとはテンから思っていないようだ。

 自分の打鍵しているものがらみで『百足《むかで》』をネット検索していたら、なかなかショッキングな動画が目に入った。ガラスケースで飼育している外国産の巨大な百足に、生きたハツカネズミを餌として与える場面だ。ネズミの何倍もある大百足が、鳴きながらもがく獲物に巻きついてばりばりと捕食する姿は確かに衝撃的だが、その動画に寄せられた多数のコメントのほうが、狸には怖い。ほとんどが表層的残酷さを嫌悪する内容で、「こんなことやる奴は死ね」「人間じゃねえ」的な感覚。中には冷静ぶって「弱肉強食当然」「飼育には生き餌が望ましい」等々のコメントもあるが、そのどちらも、視野狭窄にかわりはない。いちいちコメントなど残さない大多数の閲覧者が、そうしたコメントから一歩退いて、その動画の湛える宿命的な『もののあはれ』に頭を垂れていらっしゃることを祈るのみ。

 BS2で連夜特集している石ノ森章太郎先生――個人的にはやっぱり『石森章太郎』先生なのだが――原作作品の映像化物件を観ていると、かつて狸が入れ込んだのは『サイボーグ009』『佐武と市捕物控』くらいで、仮面ライダー世代でない狸には、いささか寂しい作品選択だ。天下のNHKなのだから、石巻の石ノ森萬画館でしか観られないというアニメ『龍神沼』くらい、全国に放送してくれてもいいのではないか。
 もっとも、狸にとって至高のリアルタイム石森作品は、『おかしなおかしなおかしなあの子』(数年後のアニメ化以降は『さるとびエッちゃん』に改題)である。昭和38年(1963年)創刊の『週刊マーガレット』の第一号から連載開始、作者にとってもお気に入りだったらしく、マーガレット連載終了後も、『平凡』だったか『明星』だったかにヤングアダルト向きのシリーズが再開したりした。そこまでは、全作リアルタイムで追っかけた記憶がある。姉や従姉たちのおかげなんですけどね。
 つらつら回想するに、先の『漫画好きバトン』の時には挙げなかったが、あのさるとびエッちゃんの世界は、それ以前からの『ルミちゃん教室』と並んで、狸のろりぺど嗜好と同時にまっとうな情操の基礎固めをもしてくれた、貴重な創作物だった気がする。現実の息吹きの中の就学前児童ルミちゃんと、不思議なファンタジー空間の中の小学生エッちゃんや級友たち――良く練られた愉しいコメディ世界にほよほよと遊びながら、ときおり心の深奥に諄々と染み入ってくる『もののあはれ』は、現在きわめて希少になってしまった、『大人から子供への』真摯なエンターティメントだったように思う。


03月25日 火  まだビンボ

 給料日――おお、懐かしくも感動的な、その響き。
 などと言いつつ、実質6日分の日割り計算であり、それももとが大卒初任給程度なので、実は家賃を払ったらアシが出る。あとひと月は、確実におしんの日々が続くのである。
 で、先週見つけた例のバッタ屋さんに、わざわざ途中下車して寄ったりしているのだが――つ、使えるぞオイ。ダイソーやQQなど、もはや目ではない。10袋入り68円のアップルティーのティーバック、たいへんおいしゅうございました。78円のチルド餃子(一応、国内工場生産と謳っている。まあ原料はどうせ中国だろうが)、たいへんおいしゅうございました。2個248円の特大海鮮掻き揚げ、奇跡のようにおいしゅうございました。まだ食ってませんが、300グラムで298円のアメリカ産冷凍牛肉切り落とし、大切に食いつながせていただきます。ほんとうに、なんで今までこの店を知らなかったか。知っていれば、ここ何年のツラいエンゲル係数を、ちょっとは抑えられたのに。倉庫や工場に持ってく昼飯だって、150円以下に抑えられたのに――ぶつぶつぶつ。
 まあ過ぎ去りし日々の哀しみはちょっとこっちに置いといて、名もなく貧しく美しくない人生におけるエンゲル係数の改善を、すなおに喜ぶ狸です。


03月23日 日  とりとめもなく

 好天に誘われ、ちょっと離れた街道筋の新古本チェーンにチャリチャリとチャリで進軍、100円均一の中に、オーガスト・ダーレスの『淋しい場所』を見つけて驚喜する。なるほど根気と時間さえあれば、背取りも商売になるか。吉田戦車の『闘え! 軍人くん』の文庫も、汚れてもいないのに100円だ。こちらは昔単行本を所有していたが、売ってしまった。巻末に載っている作者の奥さんのエッセイが面白そうだったので、買い直す。得した得した。

 先日、久々に某投稿板の、おはつの方々(あくまで狸にとって)の作品に感想を入れてみた。しかし、あそこもつくづく感想を入れる方が減ってしまったよあ。今回狸が感想を入れた方々も、あまり他の方の作に感想を入れてはいないようだ。かくして、かつての繁盛板も年々歳々サミしくなっていくわけだが――まあ、他に比べりゃまだいいか。たとえ子供の書き捨て所と化したとて、自意識丸出しの独善大人の論争の場よりは、精神衛生に良さげ。

 ところで、ドンベさんのHPが行方不明になってしまったのですが、どなたか消息をご存知ではないですか?


03月20日 木  この国がないと生きてゆけない

 とゆーよーな、狸にとっての国家は、現在、明らかに中国である。まあ狸穴が沈没してしまうと当然溺死してしまうので、日本が一番大事なのは当然として、仮に中国に鎖国でもされてしまうと、狸は明日の食事にも困ってしまう。衣類も下着からハーフコートまで、今確認してみたら一切合切中国製だ。
 例の冷凍餃子事件以来、アンチ中国の記事やら噂やらがあっちこっちでてんこもり状態なのだけれど、以前より噂話のでっち上げメインで小金稼ぎに汲々としている日本のマスコミなど信用しろと言われても困るし、大体、国内ニュースでだって、ほんの20年前にはとうてい考えられなかったような非常識行為が順調に普遍化しつつあると実感できる。この国自体が『体は売っても心は売らない』という気概の時代をとうの昔に天空の彼方へ放り捨て、あるいは溝に流してしまい、老若男女揃ってお顔もツヤツヤと『心も体も円換算』、あるいはもっと異形な『心は売っても体は売らない』時代を築こうとしているのだから、あのなんというかあからさまに拝金化しつつある四千年国家のほうが、まだ今後の矯正が望めそうな気もするのだ。オリンピックなんて、実にタイムリーじゃないですか。IOC、とっくに商売だ。今回チベット暴動の報道では、さすがに「……やっぱりまだちょっとアレかな?」と首をかしげてしまったのも確かなのだけれど、ともあれ狸は今夜も中国産のシメサバを美味しくいただくしかないのである。やっぱりなんか色々入ってるんでしょうかね。
 しかしまあ、今日も電車で平然と化粧直しをしている普通のお嬢さんを見かけてしまい、そうした風潮を嫌悪しない感覚がすでに一般化しつつあるらしい以上、そしてまた『児童ポルノ単純所持禁止』などという、かつてのハード児童ポルノ公然制作販売国家(?)の悪逆非道の、味噌も糞もない後始末に盲目的に同調して『審美』まで根絶やしにしようと画策しながら、巷ではU15の『心は売っても体は売らない』ヒモだけ写真集やDVDの氾濫になんの嫌悪も示さない識者の方々ばっかし元気な昨今である以上、「……他の国の悪口言ってるバヤイか?」「……おまいら自分の頭や目のニゴリにもう気づかんほどアレか?」、そう呟かざるをえないのも確かだ。
 発展途上の馬鹿と、末期的症状の馬鹿の、どちらが始末に困るか――馬鹿は馬鹿同士、いたわり合って暮らすしかないじゃないですか。


03月19日 水  310円の幸福

 この半年、折りたたみ傘を持っていなかった。昨年の晩夏、派遣帰りの夜道で激しい風雨にみまわれ、一瞬に逝ってしまったのである。当然代わりを買おうと思ったのだが、小型の肩掛け鞄に収まる三つ折りの傘は、あんがい高価だ。どんなに安い店でも、1000円前後する。普通のビニール傘なら半額以下で買えるのである。その差額があれば、松屋で豚焼肉定食が食える。値上がり前の袋ラーメンなら10食ぶん買える。とゆーわけで、以降、降りそうな日はビニ傘持参、フェイントで降られたら諦めて濡れる、そんな雨天歩行状況だったのだが――例の『にくの大和煮』の店では、そうした日用雑貨も扱っており、中国製のちゃんとした三つ折り傘(まあ柄はちょっとアレだが)が、なんと310円。つまりさきおとつい以降、狸はきちんと常時雨天対応型に戻っていたのである。で、本日、職場を出ると、雨。鞄からおもむろにちっこい傘を取り出して開いたときの幸福感は、我ながら内心恥ずかしいほどだった。なんか、物心ついて初めて自分用の雨傘を与えられた時のような、シヤワセを感じてしまったのである。

 シヤワセでない話題も少々。
 アーサー・C・クラーク御大が死去された。その前にも広川太一郎さんやら、世間一般にもおたくにも知られた方の訃報は、たちまち巷でもネットでも大きな話題となるが、女優・根岸明美さんの訃報がほとんど話題にもならなかったのは、心底嘆かわしい。邦画ファンは、なぜ大騒ぎしない。特撮オタは、なぜ泣かない。あの個性派の大ベテラン・根岸明美さんだぞ。所詮この国では大衆もオタも、ハヤリモノと目立ち物にしか反応できない感覚麻痺者が大半なのか。
 帰りに寄った駅ビルのCD屋からは、あいかわらずラップもどきの語感が麻痺した歌や、似たような癒しの歌が、違った若者たちの声で垂れ流されている。それぞれのファンには、同時代性という貴重な絆が感じられるのだろうが、正直、狸には、どれも無個性な亜流にしか聞こえない。最後に買った、いわゆる『流行り歌』のCDは、川本真琴だったか。あ、違った。大槻ケンヂだった。
 帰ってつけたラジオでは、シルバー層にまだまだ人気のある演歌歌手たちが、同じ節回しと似たような決まり文句を羅列しただけの『新曲』を熱唱している。彼らは、ほんとうにその楽曲に魂を感じているのだろうか。また逆の意味で、ファンの方には申し訳ないが、美空ひばりの歌を我が物顔で歌う天童よしみにも、狸はときおり殺意を感じる。

 まあ、いいや。傘はあるし、希望はないが夢だけはなんぼでもある。


03月16日 日  にく

 人並みに日曜がお休みなので、電車に乗って緑地公園まで猫見に行ったと思って下さい。で、「皆さん本日もにゃおんで何よりです」「にゃおんにゃおん」などと野良たちのご健勝を言祝ぎつつ、うつらうつらと日向ぼっこして、帰りの電車でも半睡状態だったためか、ひとつ手前の駅に下りてしまいました。
 JRの駅は両隣とも熟知しているが、私鉄のほうは仕事関係と公園行きでしか使わないため、隣でも土地鑑がない。まあなんとなくあっちに歩いて行けば狸穴に出るだろう、と当てずっぽうで散歩していると、とある細っこい商店街で、面白げな店を見つけた。あたかも昭和40年代初頭の小汚いスーパー的外観で、店先に山積みされた総菜やら乾物類がやけに安いと思ったら、消費期限ギリギリの品物をメインとした半バッタ屋さんらしく、冷凍食品も冷蔵食品も、この陽気に露天で段ボール積みになっている。要は、必ず今夜中に食ってしまえ、と言うことですね。そのかわり、異常に安い。
 まあいくら安くても露天の冷食はなあ、と、ビンボなくせに贅沢な狸はためらってしまったが、他のおっさんおばちゃんたちは張りきって購入している。店内にはレトルトや缶詰も揃っているようなので、店頭のけっこうなにぎわいに吊られて狸もごそごそ潜りこんでみると――おお、なんとその店の二階には、ふだん狸が100円ショップやQQで買っているアイテムの7割方が、68円均一で並んでいるのであった。ううむ、バッタ屋さん、畏るべし。しかし良く見れば、一階の食品などは、100円ショップと同じ物が100円以上で売られていたりもする。つまり一般の100均ショップだと、皆様ご存知のように、利の大きい物も一部赤字覚悟の物も『一律100円』にならすことによって、全体の利益を得ているわけですね。しかしそのお店では、個別に最安値を設定しているらしい。
 で、驚喜してしまった狸は、「ああ、今まで同じモノを100円や99円で買っていた私の愚かな過去を返して頂戴返して頂戴!」などと鳴きながら全館を彷徨ったわけですが――1階の68均ではない普通の缶詰コーナーで、面白い商品を見つけました。
『にくの大和煮』。
 ラベルには豚さんの絵も牛さんの絵も描いておらず、ただ肉の大和煮の写真があるだけで、まさにそのものズバリの『にくの大和煮』なのである。これが実際昭和40年代初頭なら、中身は当然鯨さんのお肉だろうが、昨今鯨さんはシーシェパードの坊やちゃんやお嬢ちゃんたちのおかげで高騰している。当然『にく』の正体は、はい、お馬さんですね。手にとって見れば、ちゃんと目立たないように『馬肉使用』と記されております。
 狸は以前から100均ショップやスーパー特売の、『さくら肉』のちっこい缶詰を好んで食っていたのだが、なぜだか最近、とんと見かけなくなっており、原料の安定供給が難しいのかなあ、確かに食用馬の牧場なんて聞いたことないもんなあ、と、いささかサミしく思っていた。それが容量にして4倍はあろう大缶で、298円で売られていたものだから、思わず3缶ばかり買いこんでしまったのだが――嬉しくなったポイントは、中身よりも、むしろそのネーミング・センスにある。
 ただ一言、『にくの大和煮』――。なんか戦後の闇市っぽくて、いいと思いませんか。「なんの肉かはちょっとこっちに置いといて、とりあえず肉なんだから文句言わずに食えよな」――そんな懐かしいニュアンスを、しみじみと感じる。まして中身は犬さんでも猫さんでもなく、きちんとお馬さんなのである。
 今どき『さくら肉の大和煮』とすればいいものを、あえて『にくの大和煮』としたところに、無学な貧乏人へのいたわりと、したたかな商才を同時に見た――ような気がする。少なくとも、たとえば長岡履物店のくにこちゃんあたりには、強烈にアピールするに違いない。


03月15日 土  漫画好きバトン

 あちこちで見かけていたのですが、ゅぇ様に御指名をいただいたので。
 でも小説に輪を掛けてつきあいが長い上に、ジャンル問わずの読みまくり状態だったので、なかなかアレですね。なので深く悩まず徒然なるままに、そこはかとなく。

・持ってる漫画の冊数は?
4年前は2000冊を越していたと思われます。ちなみに現在は推定10分の1程度。どこでも引き取ってくれない超ヤニヤケの雑本のみが残っております。

・少女 少年 青年…どれが一番多い?
>青年漫画。

・少女 少年 青年…どれが一番好き?
>少女漫画。

・お気に入りの漫画の題名を好きなだけ書いて

ルミちゃん教室(いきなし古い。心霊と仲良くなる前の、つのだじろう先生ですね。)
エスの太陽(松本零士先生初期の作。引っ越してしまった飼い主を慕って列島半縦断する子犬が、とにかくすっげーけなげでかわいくてかわいそうでうるうるうる。)
ゲンセンカン主人(とゆーか、つげ義春作品全部。)
なっちゃんの初恋(とゆーか、太刀掛秀子先生の作品はどれも。)
日曜日は元気(とゆーか、沖倉利津子先生の初期作品はみんな。)
のらねこ教室(……あの、立原あゆみ先生なんだよなあ。狸はこの作限定ファンです。)
小さなお茶会(猫十字社先生の、ぷりんともっぷの。)
モジャ公(藤子・F・不二雄先生のギャグSFの中では、なぜか一番好き。)
喜劇新思想大系(言わずと知れた山上たつひこ先生の、ギャグ漫画の概念を超越した怪物。)
うる星やつら(ラムちゃんだっちゃ。)
みすてないでデイジー(とゆーか、永野のりこ先生の作品はデビュー当時から。)
ウッシーとの日々(とゆーか、はた万次郎先生の作品は――。)
妖怪ハンター(とゆーか、諸星大二郎先生の――。)
まんがサイエンス(とゆーか以下略。)
柔道部物語
クレオパトラD.C
ホワッツマイケル
迷走王ボーダー
カスミ伝
宇宙家族カールビンソン
GS美神 極楽大作戦!!
じゃじゃ馬グルーミン・UP!
三丁目の夕日
鎌倉ものがたり
湯けむりスナイパー
……キリがないので以下略。子供の頃の貸本漫画なんかは、もはや内容記憶のみでタイトル不明だし。

・最近買った漫画は?
>るくるく。

・最近ハマってる漫画は?
>残念ながら、ここんとこ『ハマる』ほどのイキオイは……。

・今まで読んだ漫画で一番よかったのは?
>四十数年間読み続けて来た中から、ひとつを選べというのは……無理。

・今まで読んだ漫画で一番好きなキャラは?
>同上。

・よく読む漫画雑誌はありますか?
>現在は『リュウ』くらいか。昔、長距離電車通勤の頃は、駅売りのほとんどを読んでいたような。

・好きな漫画がアニメ又は実写になるのは嫌?
>そっちの出来しだい。まあ95パーはハズレますが。

・好きな漫画家は?
>上記の作品を描かれた方々以外にも、花輪和一先生とか吾妻ひでお先生とか、一作家一ジャンル的で代表作の選べない方が多々おりますが、最終的には……やっぱりつげ義春先生ですね。

・尊敬する漫画家は?
>やっぱりつげ義春先生。

・今一番好きなキャラは?
>るくは。

・昔はよかったけど今は……って漫画ある?
>梶原一騎原作のスポ根やら。

・改めて読んでみたらハマった漫画は?
>村祖俊一さんのエロ漫画。売ってしまいましたが。

・戦闘、ギャグ、恋愛…etc.どんなジャンルの漫画が好き?
>おもしろければなんでも。

・漫画を買うとき気にすることは?
>個性。

・アナタの萌ポイントは?
>作家性。

・ストーリー、ギャグ、絵…etc.一番アナタが重要視するのは?
>ジャンルによって多種多様。

・どんな感じの絵が好き?
>これもまた多種多様としか言いようがありませんが――要は、誠意

・漫画家に必要だと思うことは?
>やっぱり誠意。

・アンチはど〜思う?
>なんですかそれ。

・漫画の世界に行きたいと思ったことある?
>そもそも行きたくない世界の作品は読まない。

・最後にアナタの漫画に対する愛を叫んで下さい
>私も『漫画』を愛してるわけではないです。『小説』『映画』同様、個々の作品を愛しているわけで。

・次の方は?
>半世紀近く漫画読んでる方々。


03月12日 水  生態バトン

 遅ればせながら、clown-crown(仮)様より。
【 】の中に該当する文字を入れていくだけです。真面目に書くか、ユニークにネタに走るかは、あなた次第――だそうです。

バニラダヌキ】の生態

 この生物は【
蔵王ダムと雁戸山のあいだあたり、もしくはドッコ沼の岸辺】に生息しており【夜間、露天風呂に浸かった後】になると行動が活発化する。身体的な特徴として【狸にしては尻尾に縞がある】が【アライグマにしては肉球がぷにぷに】しているので直ぐに見分けが付く。また、【睡眠中】に【愛撫】すると【相手が女性の場合に限り無条件でお尻にしがみつく】ので反応を見る事でも判別が可能である。
 毎日【
夢想】や【妄想】して生活している。主に好きな物は【女性の臀部】でその中でも【14歳以下の女児の臀部】や【婀娜っぽい年増女の臀部】を与えると【きゅうんきゅうん】と鳴いて喜ぶ。
 機嫌を損ねると【
石地蔵に変化】したり【泣きながら『どーせどーせオレなんてオレなんて』】と吠えて威嚇するので【『松屋で豚めしの大盛りとビールを奢ってあげよう』】と声をかけてなだめるのが良い。
 外に出かけると、主に【
暗所】に向かう傾向がありそこで【】を【掘りまくる】のが日課のようだ。

:注意点:
現実】と一緒にすると【富士の樹海に旅立って】しまう事があるので十分注意の事。

関連生物(バトンを回す人)

 盛り上げやすそうで、実はとてもスベりやすいネタだと悟ったので、腕に覚えのある方はどうぞ。


03月11日 火  しこしこ

 まあ最近のラボ機という奴は、街角のDPEチェーンの奥に鎮座しているちっこいミニラボ機でも、もはや光学機器というよりいわゆるオプトロニクスというやつで、要は高性能スキャナーと高性能プリンター(無論インクジェットではなく、レーザともちょっと違うのだけれど)を組み合わせたデジタル複合機である。バイトのおねいちゃんがせっせといじくっているかわいい機械でも、ゴミやキズの自動補正がけっこう効いたりする。
 しかし、たとえばちょいと太めの一本傷がフィルム数本分にどーっと連続で入ってしまった、などという場合だと、さすがに自動で穴埋めするのは無理だ。まあお客さんに平身低頭したり物理的にお詫びしたりして、9割方は納得していただけるのだけれど、たとえば初めて生まれた赤ちゃんを囲んだご夫婦やお祖父ちゃんお祖母ちゃんたちのお祝い写真に、どーっとぶっ続けでネガ傷が走ってしまい、赤ちゃんやご家族のお顔にまで掛かっているとなると、さすがにお詫びだけでは済まない。一生の記念の問題なので、お客さんも『怒る』以上に『困る』『悲しむ』のである。
 とゆーわけで、久しぶりに36枚撮り4本分の全コマをレタッチ。おおむね1000万画素の画像を百何十コマ、しこしことひたすらポチポチやヌリヌリするのである。幸いキズ部分の八割方は、壁だの家具だのフォーカスが合っていない背景だのなので、そのあたりはフォトショの修復ブラシやパッチツールで一瞬に誤魔化せる。ああ、いい時代だ。昔はレタッチ用の筆と絵の具でスポッティング――文字通り点描したり、ぬりぬりしていたのである。一番の問題は、小さめに写った人の顔。特に目や開いた口などに掛かられてしまうと、直すと言うより、ドット単位のコピペで描く、そんな感じになる。もともとそうしたちまちま作業は大好きな狸なので、楽しいからいいんですけどね。
 しかし大半の機能が経験済みとはいえ、借りたマニュアルが電話帳なみの厚さとなると、自宅勉強用に持ち運ぶのが一苦労。メーカーにはオンラインマニュアルもあるわけだが、ぺらぺらめくってあっちこっち見るには、やはり『書物』の形でないと、どうしようもない。関係ないかもしれないが、以前、古本屋さんに辞書類を売りに行ったら、最近は辞書類も電子化されてしまっているので、書物型(?)はあまり売れないのだそうだ。わかるような気もするが、でも、やっぱりぺらぺらあっちこっちめくれないと、なんか使い道が窮屈なのではないか。

 さて、某投稿板のたかちゃん物件の進行は、いよいよ超スローペースになりそうなので、わずか20枚程度の1シーンだけだが、とりあえず成文化できた部分だけ、更新しておくことにする。ここまでがのんびりした中継ぎ部分で、次回からどーっと動き始めるわけだが――さて、いつになることやら。
 しかし中身がたかちゃんトリオの活動である限り、『いつか見た蝶の峪』のように中断しっぱなしということはないだろう。特に優子ちゃんを眠らせっぱなしでは、ここまで読んでくださった方々に申し訳ない以上に、邦子ちゃんが乱心して狸をシメに来る恐れがある。狸汁にされてしまう。あのトリオは、もはや狸が動かしているのではなく、狸を動かしているのである。


03月08日 土  一息

 まあ新しくいじくる機械は以前店で扱っていたミニラボをスケールアップして高機能化したようなものだから、原則は変わらないだろうし、レタッチなどはどのみちフォトショップがベースだから、そう苦労することもないだろう――甘いか?
 ともあれ精神的に一区切りついたら、なにやらどーっと肉体的にも疲れが出て、今さら腰やら胸の筋肉やらが痛くてしょうがない。やっぱり体で稼ぐタイプの狸ではなかったのだろう。今にして思えば、真夏の倉庫などで大汗かきながらドタバタして、よく倒れなかったものだ。成長期に古い教育を受けたのが、良かったのかもしれませんね。生徒のひとりやふたりぶっ倒れても、死なない限り誰も問題にしなかったもんなあ、体育の時間なんか。冬場のマラソン中、マジに喉から出血したりしてました。

 今後のお仕事の一例――といっても、昔やった練習ですが。
 

 こんなこともできる――あくまで昔の技術練習(汗)。
 


03月06日 木  どたばた

 再就職先が決まった。まあ正社員ではなく、一年ごとに更新(できなきゃチョン)の契約社員(その会社では『準社員』と呼んでいる)だが、なにはともあれ、とりあえず生活は安定するだろう。しかし、先般まで「4月に空きができる可能性あり」という不確定状態だったのに、今日になっていきなり「月曜から出られますか」には面食らいました。喜びと戦慄の二人三脚とでも言おうか。つまり、早い話が金が無いのである。
 師走以降、事実上派遣仕事のみの自転車操業でシノギながら職を探していたわけで、今月は『4月の空き』に賭けてめいっぱい派遣で貯めねばと、びっしり派遣の予約を入れてある。明日はアブれていたが、土日はすでに某宅急便会社に決まっていた。まさか月曜にヨレヨレの労働者姿で行くわけにも行かず、キャンセル料二日分1000円(すでに承諾した仕事を断ると、罰金をとられるのである)覚悟でパスの電話を入れ、そしてさらにつらつら鑑みるに――久方ぶりの『月給』を手にするまでの期間、狸はどうやって毎日食ったり電車に乗ったりするのでしょう。身内は母親の件やなんやかやで、すでに狸同様いっぱいいっぱいです。と、なると――。

 雪達磨式に友人への恩ばかり増えてゆく今日この頃。
 ここをご覧になっているのではないかと思われる、そして比較的豊かなおたくと思われる甘木様など、ぜひ『REVIVE!』の単行本を買ってあげてくださいね。できればドーンと100冊単位で。

 一度ネットカフェ難民に堕ちた若者たちが、なぜ定職復帰できないか――孤独だからなのだろうなあ。


03月03日 月  経験バトン

 ゅぇ様や甘木様のところからもらってきました。

☆ 経験のあるものには○、ないものには×を ☆
★ 詳しく書けたら書いてね ★


 と、ゆーことで――

骨折→×
今のところ生涯で最も大きな怪我は、風呂場ですべって背中からガラスに倒れこんでグサリ、その程度です。
 
入院→×
在職中、店でギックリ状態になり病院に担ぎこまれましたが、入院には至りませんでした。
 
手術→×
盲腸もまだなんだよなあ。
 
事故→×
高校時代、故郷の大雪の中、チャリで車道を20メートルほど横倒しのまま滑走したことがありますが、野次馬たちの期待を裏切って、みごとに車輌の間を通り抜けました。

殴り合いの喧嘩→×
狸は温厚なので、速攻、逃げ去ります。
 
万引き→○
す、すみません。在職中は自店の万引き中高生を何度か補導しておきながら……昭和40年頃、小学校の前の文房具屋さんで、ケシゴムを盗んだのは私です。すみませんすみません。だって、だって、文無しだったんだもん。
 
チャリ泥→×
さすがにやったことはないですが、数年のチャリ通勤の間、半年に一度は盗まれてました。
 
落書き→○
す、すみません。昭和38年から44年くらいまで、通学路のあっちこっちに。すみませんすみません。だって、だって、描きたかったんだもん、ムーミンとか。
 
飲酒→○
現在進行形。
 
喫煙→○
喫煙歴もそろそろ35年……おいおい、いくつだ俺は。
 
イタ電→×
野郎が出るとすぐに切ってしまうのは、やっぱりアレなんでしょうね。
 
ピンポンダッシュ→×
少なくとも狸の幼少時には、見たことも聞いたこともない遊びですね。。
 
告白した→○
一発で拒絶がほとんどですが、半年告白し続けて(今でいうストーカー?)粘り勝ちしたことも。でも結局、未だにチョンガー。
 
告白された→○
えーと、あれは確か白亜紀の終わり頃…………ふっ。
 
溺れた→×
狸はかなりの波があっても、ぷかぷか浮きます。でも、あんまし進みません。
 
バナナの皮で滑った→×
いつかトリビア系の何かで読んだのですが、確か種類によってかなり潤滑度に差があって、日本で一般的な台湾バナナは、あまり滑らないはず。子供の頃、学校でみんなで試してみましたが、よほどツルツルの床でないと滑りませんでした。でもなんか別種のバナナは、土の上でも滑って転べるとか。
 
ケータイを水没→×
 
ナンパ→×
狸は用心深い。(小心とも言う。)
 
逆ナン→×
狸は用心深い。(貧相とも言う。)

海外旅行→×
伊豆七島は――海の外ですか?。
 
一人旅→○
昔はただの帰省でも、家が消えてからはひとり旅。
 
先生に向かって「お母さん!」→×
えーと、シチュエーションが、なんか省略されすぎとらんですか。
 
引っ越し→○
転勤族だったので、一時期は二年おきに。
 
ラブレター送った→○
ぼくは、とーってもいっしょーけんめーかいたのに、ゆうこちゃんは、ごへんじを、くれませんでした。しくしくしく。
 
ラブレター貰った→○
えーと、あれは確かジュラ紀の終わり頃…………ふっ。
 
ゲームでセーブしてないのに電源落として半泣き→×
ゲームでは×だが、ワープロ初期には○。
 
「いたのか!」って言われた→×
最後まで気づいてもらえなかったことなら○。
 
魚の骨が喉に刺さった→×
狸は骨まで噛み砕く。

サボり→○
まあ狸だって人間ですから……違うか。
 
親友と同じ人を好きになった→×
不思議と友人とは好みが重なりません。真のろり野郎は、ろり野郎を友人にしないものです。
 
結局譲った→○
相手は友人ではありませんが。単に、寝取られて泣き寝入りした、とも言いいますね。それも愛でしょ、愛。いいじゃないの幸せならば(彼女が)。
 
泥酔して記憶なくした→○
予備校時代、中学の同級会で初めてまともに酒を飲み、気がついたらお開きになってました。狸は、看護学校に行った豊満な女子の膝に頭を乗せて、看護してもらっていたそうです。しかし――まったく覚えとらんのだこれが。しくしくしく。
 
靴下(または靴)を左右バラバラに履いた→○
まあ外に出て数歩で引き返しますけど。
 
嫌いな人に罵声を浴びせた→×
嫌いな人でなく、許せない人になら、一度だけ。
 
UFOにさらわれた×
攫われた時点で、未確認ではないのでは。
 
モノに名前をつける→
これはカメラによくやってました。オリンパスM−1は、誠一郎。
 
世界平和を願う→×
いくら『願』ってもかなわないらしいので、今は『祈り』ます。今打っている物語の、最終テーマです。
 
次に回す人→狸仲間なら、どなたでも。


03月01日 土  まだ

「やっほー! まーだだよー!」
「んむ。これは、まだだな」
「……ごめんね、ごめんね」