[戻る]

　なんじゃやら、ＯＳが例によって激重状態になっており、たぶん陰でこっそりアップデートの算段でもしているのだろうと推測しつつ、それを確認するための機能すら、激重でまともに動かない。
　と、ゆーわけで、明日は仕事が入ったことだし、環境音でも聞きながら、もう寝ます。
　以上。

　　　　　

　まあ、語りたい事がないわけではないのだが、今は、何も言うまい。
　何を言ったところで、世のウスラバカは、お利口さんな自分の幻だけを腐った脳味噌の中に飼っているのだから、しかたがない。
　そして、必ずしもウスラバカではない多くの人々も、なんでだかウスラバカをお利口さんだと幻視してしまい、神輿に担いで練り歩いてしまうのだから、しかたがない。
　非力な狸は、そんな不毛な祭囃子を狸穴の外に聞きながら、今夜も納豆で飯を食うのみである。

　しかし、納豆はうまい。
　子供の頃から食い続けているのに、ちっとも飽きない。
　辛子をきかせてもうまいし、刻み葱を加えてもうまいし、味噌を混ぜてもうまい。
　納豆ご飯が食える限り、この世の生を疎む道理はない。

　……そういえば、卵もだいぶ安くなって来ましたね、
　肉や魚や野菜だって、どこ産とかにこだわらず、業務用スーパーの処分特価品を狙えば、体を壊さない程度には摂取できる。
　そうやって、狸は死ぬまで生き続ける。

　死ぬときは死ぬが、納豆がうまい限り、狸は生き続ける。

　ツイッター、じゃねーや、もうＸとかいう、謎の怪人みたいな名前になっているのですね。
　ともあれ、そこに登録したっきり、自分では一言も呟かず、個人的に愛着がある方々のつぶやきコーナーだけをブラウザのお気に入りに登録して、「ああ、あの人は今日も元気にしていらっしゃるかなあ」と日々ポチポチしているだけの狸としては、偽情報に汚染されたり、カオナシの暴言に呆れたりする心配はほとんどないわけであるが、むしろ、近頃、一般のニュースサイトに掲載される大量のニュースのほうが、あまりにやくたいもない情報が増えすぎて、往生してしまうわけである。
　まあ、どんなウンコのような情報でも大量に垂れ流さない広告収入が増えないというネット業界のフトコロ事情は理解できるのだが、どうやら近頃は、フェイクニュースも広告収入目当てで個人が量産するケースが激増しているらしく、まあ、人間というものの大半は、個人だろうが集団だろうが、貧すりゃ鈍すだけにしとけばまだいいのに、貧しても緞子が欲しくてたまらず、トンガってしまうイキモノなのである。

　いや、自分や家族が餓死しないために他人を騙したり、他人の命を奪わざるをえない貧者だって、人間の中には多々いるのだ――。

　まあ、そういった現実を、狸も知らないわけではないのだが、なにせもう生活に疲れ果てて、もはやサトリを開いたりしてしまった老狸としては、いざとなったら餓死するほうがよほど疲れなくていいのではないか、などと思ったりもするので、せいぜいここで愚痴を吐くだけにしとこうと思う。

　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　◇

　しかしまあ、ロシアにしても中国にしても、セコセコと他人の庭先を自分の庭にしてゆく算段に邁進する腹づもりらしいし、イスラエルに至っては「もともとこのあたりは、俺らの縄張りだもんね。まあ何千年も前の話だけど、とにかく俺らの国だったんだもんね。ユダヤ人以外は、全部追い出すんだもんね。出てかなきゃ、ナニするだけだもんね」みたいなノリまで退化してしまったらしいし、アメリカあたりは「いや別に、ウチだけそこそこ食っていけりゃいいもんね。世界なんぞ、どうなってもいいもんね」モードに、そろそろ再突入しそうである。
　まあ、そういった黴が生えたような脳味噌の親爺をてっぺんに担ぎ上げてしまうのも、一般国民の過半なのだから、つまるところ、やはり『国意』に他ならないのである。

　しかしそうなると、こんな危うい国際情勢や、自国の甚大な天災被害なんぞはちょっとどっかに置いといて、自分らの裏金を着服しきるために国会で堂々と大嘘を吐き続ける政権なんぞを、後生大事に担ぎ続けるどこぞの国の『国意』も、他国以上に底が抜けている。

　まあ、そういった現実を、狸も知らないわけではないのだが、なにせもう生活に疲れ果てて、もはやサトリを開いたりしてしまった老狸としては、せいぜい最後まで共産党を支持しつつ、そのくせ「次の天皇陛下は、やっぱり愛子様になってほしいなあ」などと夢見たりしつつ、せいぜいここで、愚痴を吐くだけにしとこうと思う。

　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　◇

　ああ、久々に発作的な御託を並べて、すっきりした。

　しかし、これをＸとかで発信したら、どうなるのでしょうね。
　まあ、こんな無名の狸には、炎上なんぞ起きっこないか。
　よしんば起きたとしても、狸らしく、死んだふりをするだけだ。

　今の狸穴界隈に引っ越してきて２０年以上になるが、雪雷の響きを聞きながら吹雪の中を帰穴するのは、初めてではなかろうか。
　現場は寒いし、遅延する電車の中は満員で蒸し風呂のようだし、駅のシャポーは早々と閉店しているし、買い物をしたメガドンキはまた蒸し風呂のようだし、狸穴に帰る道は、また厳寒の吹雪である。
　いっそ、始めから終わりまで全部吹雪のほうが、北方亜種の狸にはありがたい。

　こんな日に限って老狸も仕事にありつくのは、やっぱり、あらかじめ休みを決めこんだ遠方在住のレギュラーの方や、巣ごもりを選んだ日雇いの方が、多かったのだろう。

　かく言う狸も、明日は休日である。アブレとも言う。
　少々くたびれたので、寝て過ごそうとも思うが、目覚めた頃の雪しだいでは、やっぱり雪中行軍に出てしまうのだろう。

　これは雪国生まれの狸の宿命なので、ルンルンと行軍するしかないのである。

　　　　　

　このところ、勝手にアップデートされるたびに、うんざりするような事態に陥る。
　狸が使いやすくカスタマイズしていた種々の設定が、いきなり初期値に戻ったりする。
　去年の秋頃までは、少なくとも以前の設定は、きちんと引き継いでくれていたんだがなあ。

　いや、今どきＶｉｓｔａの頃の中古マシンを使い続けているお前がアホなのだ、と言われてしまえばそれまでなのだが――。

　……食う物を減らして、買い換えるしかないのだろうなあ。
　でも、たまには吉野家やマックや、かっぱ寿司にも行きたいのよなあ。
　栄養的には、米と納豆と豆腐と魚缶と輸入肉と、中国産の野菜だけでも生きていけるのだが……。

　うん、かっぱ寿司は、断念するしかあるまい。
　腹一杯贅沢気分を味わおうとすると、近頃、千円以上かかってしまうあそこをしばらく絶てば、新しい中古（？）くらいは、買える勘定だ。