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07月24日 水  言うまいと思えど今日の蒸し狸

 朝昼晩24時間まったく隙のない高温多湿の中で、仕事にでるにしろ買い物にでるだけにしろ毎日毎日仮死状態で帰穴し、風呂の中でようやく息を吹き返すのを繰り返しながら、ふと気づけば一週間以上が過ぎている。
 この殺人的な狂暑はまったくユルむ気配がなく、気象予報士のおねいさんたちも、毎日毎日「ガマンしないでエアコンを使わないとあなた死にますよ」と優しく言ってくれるのだが、狸穴の倍加する電気代は、気象予報士のおねいさんたちにお願いしても振り込んではくれまいし、キシダ君も「来月分はちょっと恵んでやるけど今月は黙って死んどいでくださいね下々の皆様」と、ウツロな笑顔を浮かべるばかりである。

 しかし、個狸的に毎日疑問に思うのは、体温より温かい風呂のお湯に浸かっていると仮死状態から復帰できるのに、体温より温かいお湯のような大気の中ではなぜ死んでしまうのか、ということである。
 浮力の有無だけでは、説明がつかない気がするのだ。

          ◇          ◇

 と、ゆーわけで、かろうじて仮死状態から復活し、晩飯を食いながら『科捜研の女』のシーズン24を観ていると、今週は真夏の怪談特集的な趣向らしく、「心霊現象を科学で解明する」とかいいながら、最後の最後で、マリコさんがシーズン1を超える天然ボケをかましてきた。
 いや、確かに最新の画像解析と顔認証技術で、幽霊の正体を解明してはいるのだが……。

 しかし、これでいいのである。
 その証拠に、狸はすなおに大笑いできた。
 こんだけの狂暑だもの、マリコさんだって製作スタッフだって幽霊本人だって、もう笑い飛ばすしかないわな。

          


07月16日 火  遠くにヌケたい

 ……まあ、いいやな。

 人類や世界がいかにトチ狂い気味であろうと、全人類や全世界がトチ狂ってしまったわけではない。
 狸自身や狸の知己も、また然り。

 行き着く先がどこであろうと、自我と他我を別たずに、この旅をまっとうするばかりである。

     

 ……ただし、傍迷惑に過ぎる奴だけは、即刻、列車の窓から放り出すのが吉。


07月09日 火  熱中(症)時代

 たまにお呼びがかかるロジ内の気温が、今年は7月初旬から早々と40度に達している。
 トラックバース近辺は、外気以上に加熱することはない。外が35度ならそこも35度である。問題は風通しの悪い奥のエリアで、建物の壁が直射日光で加熱して一旦40度に達すれば、積まれている段ボールも保温材と化して、夏中40度に保たれる。
 無論、換気扇は天井の片隅でゆるゆると回っているし、現場用の大型扇風機もあちこちに設置されている。いわゆる冷風機が設置されているコーナーもある。しかし、40度の空気自体はなんぼかき混ぜても40度だし、冷風機の裏からは冷風に輪をかけた温風が排気されているしで、どのみちそのコーナーは、夏が終わるまで絶賛40度の気温を保つことになる。
 幸か不幸か、近頃は週に2回程度しかお呼びがかからないのだが、かつては毎日のように通っていたことを思うと、よく死ななかったものだと感心する。

 真夏にも真冬にも楽に働けた仕事場からは、お呼びがかからなくなって久しい。
 シニア大歓迎、などと謳っている現場も、実際には、イキのいい若い衆を優先して呼ぶのである。
 それが、オエラい方々が「貧乏人は死ぬまでせっせと働け」と言い放つこの国の、現実なのである。

 ……えーと、念のため。
 いわゆるサービス業の世界だと、大変な人手不足なのでジジババ大歓迎らしいのだが、老いてひねこびた狸は、もう他人様にヘコヘコする気力が残っていない。といって、巷に跋扈する怒鳴りまくり老人のように逆ギレするほどの気力も残っていないので、どのみち他人様を相手に働くのは、こっちから願い下げなのである。

 かくして、心身ともにシャブシャブの肉のように白濁化しつつ、半死半生で今夏を生きる狸なのであった。
 でもまあ、冷や奴はうまいし、発泡酒もうまい。
 『科捜研の女』のシーズン24も始まった。
 今年の夏は、それで良しとしよう。


07月03日 水  注釈

 えーと、念のため。

 一昨日にYOUTUBEより引用させていただいた動画の内、生成AIに関する部分の2つは、映像からBGMまで、すべてがAIによる生成物件らしいです。
 無論、多数のフリー素材を学習させたり、テキストベースで試行錯誤を繰り返した末に生成させたりしているのでしょうが、既製の有料ソフトを何種類か使えば、ここまで脳内イメージを具象化できるらしいのですね。
 有名どころでは、こんなソフトとか。
 あと、下の動画の末尾にも、生成手順がちょっとだけ紹介されております。

     

 いずれにせよ、パンドラの箱はすでに大解放されてしまったわけで、夢想が仮想現実として生成できてしまう以上、ヤバい動画を生成して荒稼ぎする輩なんぞも続出しているらしく、人類総体としての道徳観が、人類総体としての無節操と、夢想世界においてすら否応なく対峙しなければならない時代になってしまったわけですね。
 などと言いつつ、狸自身、青少年時代には、マルキ・ド・サドの世界に入れ込んでいたりもしたわけで……。
 ともあれ、現在の狸としては……。
 実在の女児や猫だけは絶対に迫害するんじゃねえぞ、人非人ども。


07月01日 月  ドンヨリ熱帯夜

 いやあ、梅雨も明けない内から蒸し器のような夜が続き、今年の夏も殺意満々ですね。
 いっそギンギラギンの太陽に焼き殺されるほうが、まだ諦めがつく。
 と、ゆーわけで、毎年恒例、懐かしの夏エロゲーを起動しながら、懐かしの夏歌を絶叫したいと思います。

     

     

          ◇          ◇

 しかし、市販のゲームのビジュアルや広告用イラストやYOUTUBEの動画が、瞬く間に生成AI物件に覆われてゆく様子を見ていると、もはやわはははははと大笑いするしかない今日この頃ではある。
 同人イラストあたりでも、生成AIによる売れ筋の萌え絵を大量生産して稼いでいる絵師、もとい生成AI師が激増しているようだし、確かな絵心のあるベテランが自分の作風を生成AIに学習させ、紛れもない自作を量産している例もある。

 でもまあ、効率化による低コスト化は当然の流れだし、逆に、かつて誰も見たことがないような独自のイメージを生成AIで実現している方も多数いらっしゃるので、どちらも『生成AI作品』という新ジャンル、そう認めるしかないなのだろう。
 ただ、そのジャンルでは、ミエミエのトレース作品以外、著作権など、誰にも定義しようがあるまい。
 
 狸個狸としては、下のようなスタンスで、一個人が好みの長編映画を生成できるようになれば、観る側としての楽しみが増えて、まことに結構だろうと思う。