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01月29日 木  沈んだり浮かんだり


 昨日は大学病院で、二回目の目玉注射を受けてきた。
 事前の眼底検査では、やはり前回よりずいぶん改善されていたものの、女医さんは「ここはもう一発ブっこんどきましょう」、いや、実際はそんな口調じゃなかったんですけどね、そんな結論に至ったわけです。
 網膜静脈閉塞による黄斑変性症という奴は、新薬の硝子体内注射を受けても、予後が本当に人さまざまとのことで、女医さんは「来月も眼底検査の結果によっては注射するかもしれないし、しないかもしれない」「来月しなくとも、再来月、またむくみが増えて必要になる可能性は残る」――そんな御意見である。

 狸個狸の自覚としては、例の『呪いのビデオで一週間以内に死ぬ人の写真の顔』こそ消えたものの、右目のマダラボケやカスミや歪みがまだ残っているので、「でも、いつかはもうちょっとマシな目に戻るんですよね」とお伺いをたてると、女医さんは「それも個人差が大きく、どこまで旧に復するかは状況しだい。部分的な自覚症状は、寛解する方もいれば、残る方もいる。一度出血して網膜の中心が変形したという事実は、消えないわけですから。あなたの場合、右目の矯正視力は先月の0.4から0.8まで戻っているので、今はそれで良しとしましょう」――。

 まあ、新薬がない時代は、気休めのステロイド剤くらいしか存在せず、ほとんど当人の回復力まかせだったらしいから、まさに、今は良しとするしかないのである。
 十何年前の脱腸によるキ●タ●大膨張だって、その十何年前だったら、腹膜内に入れる樹脂製のネットすら存在せず、ただ腹膜を縫い合わるだけで、何年かたったら、ほとんど再発していたのだ。

 いずれにせよ――。
 ああ、女医さんは、いい。
 今回の知的な熟女先生もいいし、前回の推定30代のお嬢さん医師など、まさに天の恵みだった。
 目玉に注射なら男性医師でも我慢できるが、キ●タ●の触診を中年男なんぞにやられたら、舌を噛んで死んだほうがマシである。

          ◇          ◇

 ところで――前回分もコミの、本日の注射代の件。

 狸のいいかげんな畜生知識など、本当にアテにならない。
「おーし、10万や20万、ポーンと払ったるわい!」などと豪語しながら、実はギリギリ11万だけ下して、ドキドキしながら病院の会計に持って行ったら――なんと、7万でお釣りが出た。

 そうだった、そうだった。
 一昨年のアブレまくりが祟って、今年度の狸は、名実ともに非課税狸だったのだ。
 だから、糖尿や血圧関係のお代を含めても、月に3万数千円しか、払わなくてすんだのだ。
 おまけにマイナ保険証だと、会計時に自動計算されるので、いったん自己負担金の全額を納める必要もない。
 十何年前の手術入院の時みたいに、姉から借金して、後で返すつもりで結局全部は返せずに、歳末援助物資まで送ってもらう必要もなかったのだ。

 しかし――。
 そうなると、今回の眼病は、是が非でも今年度中に寛解に持ち込まねばならぬ。
 あくまで4週間の間をおかねばならぬ注射のこと、月に2回は打てない。
 そして来年度の狸は、すでに非課税狸の自己負担では済まないから、三割負担でも毎月5万、確実に支払わねばならぬ。

 ああ、鷹位置さんも解散なんか後に回して、早めに非課税世帯にオゼゼを恵んでくれればよかったのになあ。

          ◇          ◇

 でも市役所の方々は、連日連夜の選挙準備でブっ倒れないように、ちゃんと休んでくださいね。
 働いて働いて働いて働いて働きまくるのも、走って走って走って走って走りぬくのも、トップの鷹位置さんに任せればいいです。
 毎日が分刻みのスケジュール――それが総理になった者の宿命ですから。

 ……まあ、昔は森さんみたいに、ゴルフ三昧の総理なんぞもいたけどな。



01月22日 木  FINAL


 狸の御贔屓『科捜研の女』が、明日の夜、ついに最終回を迎える。

 そのFINAL記念で、地上波で先週から毎日毎日、主要キャストさんの思い出に残る回をコメント付きで再放送しており、狸はそのほとんどを覚えているものの、26年で300話も放送したらしいから、当然、初めて見る回もある。
 おまけにBSでも、いつもの連日再放送に加えて、けっこう昔のレアなスペシャル編などもFINAL記念に流してくれており、こっちにも狸の未見だった力作があったりして、このシリーズは本当に侮れない。

 しかし、主演の沢口さん、一貫して美形、というより可憐なのよなあ。
 無論、26年ぶんもお年を召す段階で、ホクロが目立つかと思えばいきなり消えたり、皴が増えたかと思えばまた減ったり、女優さんにはつきものの容貌の変遷はある。
 しかし、可憐である、という点には変わりがない。

 芸能史上の可憐な老婆として――いまどき失礼な年齢層表現だが、個狸的にはあくまで賞賛しているのである――八千草薫さんや松原智恵子さんと並ぶ存在であろう。
 狸の好みとしては、和泉雅子さんもそのお仲間に入れたいところなのだけれど、和泉さんは実にチャーミングな老婆でありながら、途中の冒険生活がアッパレすぎて、お顔や物腰に、やはりアッパレすぎる感がある。

          ◇          ◇

 すっかり与党の代弁者になってしまったっぽいNHKの7時のニュースあたりでも、このところの鷹位置さんに関しては、扱いに困ってしまっているようだ。
 なにより、この時期に強引に解散するという政治的センスの欠如を、フォローしきれないのだろう。
 ここで一般世間への迷惑のかけっぷりを看過したら、それこそ公共放送を名乗れなくなってしまう。

 もしかしたら、陰の御大・アッソウさんや、その他の重鎮あたりが、御機嫌斜めなのかもしれない。
 頼りの威信も近頃は迷走しっぱなしだし、選挙となれば、肛明の離脱は明らかに痛い。
 ふだんは与党寄りの週刊誌にだって、こんな時期に解散しちまったら痔民+威信は苦戦の可能性アリ、そんな予測を記事にするところが出ている。

 もしかしたら鷹位置さんは、いざとなったら、マジに惨凄も取り込んで過半数に持ち込むつもりかもしれない。大嘘つきで、その嘘さえ発作的すぎて自分では覚えていない点でも、惨凄は威信を超えて、トランプさんなみの親和性がある。
 しかし世の中、洗脳済みのネトウヨばかりではない――いや、そうであってほしいと、心より願う。

 どのみち狸穴のある選挙区は、駅前で左側通行の演説をしたら絶対に当選できない風土だからか、今回、協賛は候補者すら立てていない。
 狸としては、できるだけ痔民に遠い候補者を選ぶばかりである。



01月15日 木  先行き不透明


 正直、狸自身が今後どうなるやら見当がつかない状況なので、日本の政界や国民が今後どうなるやら見当がつかない状態にも、まあそんなもんだろう、くらいの感想しか持てない。

 もし今回の選挙で痔民が勝ったら、国民自らがもっともっと貧富の差を拡大したい、自分を含めた大多数の国民が食うに困っても、痔民や痔民の仲良しさんたちにはもっともっと贅沢してもらいたい、そう願っているに違いない。
 政界のあっちこっちで非常識な大騒ぎが起こっているのも、日本人の多くが非常識になってしまったのだから、当然の国情である。

 しかし、この国の国民にだけは、困窮者の生活保護に嫉妬して減額を叫んだり、国籍だけを理由に打擲したり、他国から明らかな略奪を始めたり、そんな国にだけはなってほしくないものである。

 狸は、日本にも日本人にも、全人類の未来にも、けして悲観的ではない。
 ただ、日本人も全人類も、半数以上が馬鹿になってしまった時、大馬鹿を頭目に立てて殺し合いを始めてしまうのは、歴史的な事実だ。

 狸は元々人間ではないので、殺し合いはパスさせていただく。
 仲間を狸汁にして生き延びるより、狸汁になって人様においしく食べていただくほうが、ずっと狸っぽい。



01月08日 木  超加速光陰


 おや、まだ一月三日くらいだと思っていたのに、いつのまにか八日になっている。
 ことほどさように光陰は年年歳歳、光速を超えて加速している。

 このぶんだと今日の夜中あたり、地球は巨大化した太陽に飲み込まれ、明け方には大宇宙が膨張しつくし、次の瞬間には収縮に転じ、狸が目覚める前にビッグバンを済ませ、翌朝、狸は二度目だか一億回目だかの令和八年一月九日を迎えているに違いない。

 そのような反復宇宙の彼方においても、狸の口座残高は、律儀に二桁万円ギリギリだったりするのだろうなあ。

          ◇          ◇

 ともあれ、昨日は地元の眼科医院で、視野検査を受けてきた。
 左目は、年齢相応に緑内障のケがあるが、存外しっかり機能しているらしく、とりあえず投薬なしで経過観察するとのこと。

 右目は当然ながらしっちゃかめっちゃか、緑内障ならすでに末期的状態。
 しかし当然、視神経ではなく網膜そのものがしっちゃかめっちゃかなのであり、これが治らなければ、緑内障だかなんだかも判然としない。
 ただ、先月に引き続き網膜も撮影してもらったら、網膜静脈分枝閉塞による出血部分も、黄斑の浮腫も明らかに軽減しており、さすがは大学病院で超高額注射を受けただけのことはある。

 とはいえ、右目の部分的な霞みや歪みが消えたわけではい。
 やはり今月の末には、二度目の硝子体内注射を受けねばならぬ。
 さて、一回五万の注射、いつまで打ち続けることやら。

          ◇          ◇

 そんなこんなで、ますます先の見えない本年の狸であるが、精神的な頼みの綱は、岩合さんの世界ネコ歩きと、ネット上の猫動画による慰撫である。

 ただ、そんな分野にまで、AIによるまことしやかな捏造が跳梁跋扈しており、こないだは、雪の中からマヌルネコの赤ん坊を救出して育てる女性、などというガセをかまされた。

 傷だらけになりながら野生のマヌルネコの生態を研究している方々や、飼育に難儀している動物園の職員さんを思えば、とんでもねー動画である。
 投稿者が単に美しい夢想として制作したとしても、それならそうとAIスカシでも入れてもらわねば、金目当ての捏造、傍迷惑な虚偽情報と変わらない。

 ちなみに近頃、狸のハマっているAI猫は、こんなのや、こんなの。

     

     


 さすがにこのにゃんこ達を、実在の猫と思いこむ粗忽者はいるまい。



01月01日 木  暮れましておめでとう


 おお、紅白歌合戦が、なぜか録画されていなかった。
 直接ブルーレイに落とせる、狸穴で最も古いレコーダーで予約したのだが、この機械、一瞬の停電や電波の乱れで、録画がチャラになってしまうことがある。
 まあ、狸同様、見えない部分もあちこちいたんでいるだろうし、去年の酷暑を死なずに乗り越えただけでも、狸よりは上等である。

 紅白歌合戦は、どのみちすでに去年の出来事、過ぎ去った過去を惜しんでも仕方がない。

          ◇          ◇
 
 ケーブルのチューナーの録画機能を使った『年忘れ にっぽんの歌』は、ちゃんと録画されていた。
 狸が毎年「この人、永遠に死なないで大晦日に踊り狂ってんじゃないか」と感心している山本リンダ老嬢は、今年も元気に踊り狂っていた。
 しかし残念ながら、死なない男代表の梶光夫さんは、なぜか出演しなかった。
 去年、BSの懐メロ番組で矍鑠とした姿をお見かけした記憶があるから、まだまだお元気と察するが、現在の本業もバリバリ続けている方なので、大晦日の生出演はキツいのかもしれない。

 ともあれ、同じチューナーで同時録画していた『ヒロシのぼっちキャンプ 年またぎスペシャル』を真夜中に見はじめたら、去年よりも色々と面白く、ついついラストまで見続けてしまい、今年は真間方向の高台から初日の出を拝まずに、布団に潜りこんでしまった。

          ◇          ◇

 このところ寝不足が続いていたからか、目覚めたのは午後。
「あーうー」などとうなりながら雑煮を作り、ちまちまとチョンガー向けのおせちをつつく。
 それから例年どおり江戸川の土手を散策、初日の入りを拝む。
 よって本日のタイトルは「明けましておめでとう」ではなく、「暮れましておめでとう」なのである。

 なにはともあれ、本年もよろしくお願いします。